ちーっす。
俺はシキパン最後の良心といわれるレオンだ。

しゃがみこんで股間に顔を近づけて「ぺろぺろ」とかやりだすナナイとか、
なにかにつけて「やだ、卑猥」と口走って他人を変態扱いするナナイとか、
ブログでの誘導尋問でメンバーをスケベ変態キャラに仕立てるナナイとか、

そういう人たちとは一線を画す上品で紳士的なファイター、それが俺なのだ。

今日はそんな俺の日常をご覧いただこう。

上品で紳士的なファイターは、ダンジョンでこそ真価を問われる。
シキパンには女性が多い。
だからこそ俺は女性を守ることを何よりも優先している。
レディーファーストの精神、これこそ上品で紳士的なファイターに必要不可欠な精神なのだ。

ユニオンリーダーのカーラさんと冒険するときは、いつもカーラさんのそばから離れない。

たとえカーラさんがまっぷたつになっても、そばを離れない。
そのへんのコボルドにカーラさんの肉を食われたらおしまいだからな！

たとえカーラさんが電撃で丸焦げになったとしても、俺はそばを離れない。
電撃を浴びつづけて灰になってしまったら大変だからな！
ことほどかようにレディーファーストを実践するのはむずかしい。

そしてカーラさんが生き返ったら、やっぱりそばを離れない。
死体になってた時間が長すぎて腐ってないか、確認するのが俺の仕事だ。
うむ、ダイジョウブ。腐ってない。

…というように、シキパン最後の良心としての俺の役目は苦労の連続だ。

そんな冒険を繰り返してるから、真っ暗で臭くて湿っぽいダンジョンから町へ戻ってくると、ほっとひと安心する。
しかし町でも気を抜けない。
カーラさんにすり寄ってくる変態どもが耐えないからだ。
こんなときこそ、上品で紳士的な俺の真価は最大限に発揮されるのだ。

カーラさんのナマ足＆パンチラに、変態どもが引き寄せられないよう、俺もナマ足＆パンチラで防御しなければならない。
こうして変態カップルを装えば、誰も近寄ってきまい。
ふははは！

ことほどかように、シキパン最後の良心として努めるのは大変なのである。
ユニメンの男どもは俺を見習って、上品で紳士的であるよう日々精進してもらいたい。

今日もイルファーロの空は曇ってるなあ。

[2回]