忘れもしません…そうあの日、私はお腹が空いていたのでいつも通り酒場に向かったんです…。

確かに酒場に向かう前から街の様子がおかしかったんです。

いつもは元気に挨拶してくれる衛兵さんも、虚ろな目をしてその場で何回も足踏みしていたり。

先程まで街中に聞こえる声で話していた冒険者さんの会話が急に途切れたり。

街が異様な静けさに包まれていました。

「おじさーん！今日も肉大盛りでよろしくー！」

・・・。

あの時点で気づくべきだったんです…

「おじさん？あれ…今日は定休日かなんかだっけ？」

















そんな筈なない・・・酒場に定休日なんてものは無いんです。

















PTを斡旋してくれるお姉さんもいない・・・

















それどころか他の皆もいないんです!!

私は怖くなって酒場から抜け出そうとしましたが

急に足が動かなくなって、視界が徐々に暗くなっていくんです!!

私は怖くなってその場にしゃがみこんで目を瞑りました

「こんなのは夢だ…こんなのは夢だ…!!」

次に目を開けた時には、酒場も普通に戻っていて、主人に聞いても馬鹿呼ばわり…

一体なんだったんでしょう、きっと私はあの日の事を忘れられないと思います。

















「今日は下らない話しを聞いてくださってありがとうございました…

でも、信じて下さい…アレは本当にあったんです…。」

[2回]

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